King Life Star VS Silver Hawk

  • 2012/08/28(火) 04:24:32

 一昨日のクラッシュについて、書きます。

 本職なので、ふだんはブログでも「読みやすい文字数」を意識していますが、今日はしません。まとめることもあまり、しません。たぶん、本音満載の、長い文章になります、ハイ。

 最初に。

 キング・ライフ・スター(以下、KLS)の3人へ。

 BK初クラッシュの初勝利、おめでとうございます!

 それから、本当にごめんなさい。

 私、ふつーに負けると思っていました。
 
 よけいなお世話だけれど、最初、Facebookで回って来たポスターを見た時に「無理じゃん?」って思った。シルバー・ホークはベテラン中のベテランだし、この間、ソウル・スプリーム相手のほぼ完璧なサード・ラウンドを見たばかりだったし。KLSは日本では話題でも、こっちでは知名度を含めてこれからのサウンドで、一騎打ちクラッシュでお客さん呼べるの? という意味でも「無理じゃん?」って。

 プロモーターのアンドリュー・デジタルはリオ君達から渡されたダブをチェックしていて、すごい早いうち……去年の暮れか今年の頭か忘れたけれど、とにかく冬の時期に「Brooklynでやらせようと思う」って言っていて。「どう思う?」って聞かれて、プレイをまだ見てなかったから「わからない」とだけ答えて。

 その後、リオ君のプレイを見る機会があって、凝ったプレイをする人だな、という好印象を持ったけれど、それでも、ポスターを見た時の反応は「?」だった。

 NYのクラッシュ・シーンには、それなりのヒエラルキーが、あります。ヒエラルキーはちょっと違うか。J・リーグのJ-1、J−2みたいな感じ? 若いサウンドは若い同士でやるし、ワールド・クラッシュ級、ワールド・クラッシュ手前、みたいな棲み分けがなーんとなくあって、それにカムバック系の老舗サウンドを絡めて、あちこちでドンパチドンパチ闘っています。

 日本のサウンドが、こちらで知られていないのは仕方ないから、初めて出る時は「特別枠」みたいな感じで、 プロモーターと直接交渉することになります。まぁ、それでも日本での実績はいろんな形で加味されます。
 
 それを踏まえても、ちょっとびっくりだった今回のカード。

 私も日本人だけれど、「特別枠」が変に拡大するのは、好みません。アメリカ人のサウンドマンの友達や知り合いもいるから、公平にやってほしい。

 …という思いを抱いて、会場だったSugar Millに行ったわけですが、待つこと30分、始まって30分の約1時間後には……

 めっちゃKLSを応援している自分がいました。

 その理由&レポートを箇条書きにします。

・ 着いてすぐ、会場の前にRio君達とSilver HawkのRichie Pooがいて、Rio君に「今日はいいプレイすればいいんだよー」みたいなこと言ったら(すげー上から目線ですね、ごめんなさい)、「何言ってるの?」って目を丸くされて、あ、この人達、本気で勝つ気だわ、と気がついたこと。
 
・ 私の心配の半分は当たって、お客さんが少なかった。で、日本人の率は高かった(最初8割、あとからアメリカ人が増えたから6割くらい?)。男性はサウンドマンおよび予備軍がほとんどで、この人達はまず、勝敗のジャッジに参加しない(まぁ、仕方ないかな)。女子チームも控えめ。となると、日本人で騒ぐのは私とじゅんちゃんくらいだけれど、じゅんちゃんは「シルバ―・ホーク応援する」と最初から言っていて、あらあらあらあら、と思ったこと。

・ King AddiesのKing Pinの司会でクラッシュが始まってみたら、「全身で参加するぜー」系のニューヨーカーが10数名いて、あの人達がSH側だったら、それだけで決まっちゃいそうだ、と心配になったこと。

・ 20分の1stと15分の2ndは、SHが鉄板ダブを投入し続けて実力を見せつけ、私も何回か手を挙げました。Mi nah lie. それに、KLSは粘り強くくっついて行って、「お!」と思った。Rio君のMCもエネルギーがあって良かったし、Hiro君との息も合ってた。

・ この頃に、じゅんちゃんに聞かれてメンバーを確認、そこでやっと後ろに控えているもう一人が、以前に複数名でご飯を食べたことがあって「出来るやっちゃな」という印象だったワタル君だと気づいて、「ああ、そうか」と納得して。個人的には(って個人的な見解しか書いてないけど)、ここでKLS=ずーっとNYでがんばってきた人がいるサウンドって納得したのは大きかった。

・ KLSはテナー・ソウの45を挟んだり、かなり前に死んだ人のダブがあったり、「おや?」って瞬間があったけれど、新しいサウンドはそうやって闘うしかないよな、って。シズラ“Solid As A Rock”がスカにアレンジされてたり、パブロのJabbaでダミアン・マーリーの声が乗ってたり(もうちょっと長く聴きたかった)というのはツボでした。

・ 特に印象的だったのは、サードでIsrael Vibrationを投入したタイミングと、ファウンデーション攻めだったのをダミアンの“Heart of Affair”で締めたこと。意外性があって、グッときた。このラウンドは完全に勝ってた。

・ Richie Pooは各ラウンドにSuper Catを入れる戦法で、それが4thくらいで「もういいよ、わかったよ」ってムードが漂っていた。KLSがサードでやったSuper Cat対策が効いた形。SHはひとりで闘っていたせいか、私が聞いた限り、サードからプレイバックしていた。

・ お客さんも盛り上がっていたし、とにかく楽しいクラッシュだった。ラウンドの合間に、じゅんちゃんと「いやー、レゲエって本当にいいもんですねー」って映画評論家の水野春郎さんの真似して遊んでたくらい(古くてすみません)。

・ Tune fi Tuneが始まる前に、Richie Pooが「今日は日本人が多いから、KLSが勝って当たり前」とMCをしてブーイングを喰らった。先に負け惜しみを言っちゃダメだよね。巌流島で刀の鞘を最初に捨てて、無意識に負けを認めた佐々木小次郎みたいだと思った(通じる人だけに通じればいいです)。

・ Tune fi Tuneが始まったらRichie Pooが持ち直し、死んだ人シリーズで強みを発揮。7-1になって、厳しいかな、と思ったところから、KLSがまた後を追い始めて。「あれ、今のどっちが取ったの?」って分からなくなる曲もあったけれど、みんながもっと見たくなるような、充実した内容のクラッシュだったのもあって、改めて手を挙げさせてKLS、という場面も。

・ 決定的だったのが、SHのインナーサークルの“Bad Boy”のプレイバック。これで ブーイングが出まくって、流れが傾いた。あ、KLS勝っちゃう???って思いました。結局、最後の最後まで、分からなかったけれど、I. Vibrationがキマって、ミラクル勝利が決まりました。

 おめでとう!これからが本勝負だ!

 


 散々足を引っ張りましたが、ファンです。ご苦労様でした。
 
 

 最後まで読んでくれた人、ありがとー

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