My Gideon Boots

  • 2008/11/09(日) 11:50:18

前に書こうと思って、写真だけ撮って忘れていたネタを、今朝、突如思い出しました。また忘れないうちにアップしなくては。

「“ギデオン”は象徴的に使っていて、今はガイダンスとプロテクションが必要な大変な時代だから、自分自身がしっかりしろ、という意味を込めた。若い世代に向かって、真実のために立ち上がれ、靴ひもをきちんと締めて、ベルトをしてちゃんとして用意しろってね」

こちらが、アルバム・タイトルにしたリッチー・スパイスさんの解説です。残りのインタヴューは、Riddimで読んで下さい。「ギデオン」は聖書に出て来る、「ミディアン人の圧政からイスラエルを解放した士師」だそうです。辞書丸写しですが。

ミディアン人の知り合いがいないので、ちょっとピンと来ないかな。「士師」も知らない言葉です(で、また辞書に頼る)。古代中国で刑を司った役人さんと、イスラエル王国成立前に、対外的困難の際に民衆の指導者となった者のことらしい。後者はちゃんと仕事をする外務省って感じでしょうか。

聖書が得意なラスタのリリックでは、「ギデオン」がたまに出て来ます。ダミアン・マーリーもギデオン好きと思われます。元の意味は知らなくても、私は言葉の響きが好きです。「ギデオン・ブーツ」はさらに強そうでいいです。

で、私の戦闘服ならぬ、戦闘靴になりそうなギデオン・ブーツを探してみました。

まず、これ。




本物のカウボーイ(ガール?)・ブーツなので、頑丈さではいい線行っている気がします。でも、街で履くと真剣味が足りないかも。

次を探してみましょう。



うーん…。さらにフザケていますね。セールで投げ売りになっていたので、あまり考えずに買ったのですが、おフランスの雪用ブーツらしいです。ものすごくあったかい。おせっかいなニューヨーカーから声をかけられる率もダントツ。「どこで買ったの?」(Calypsoのセールだけど、二度と出ないと思います)と、「何の毛?」(実は、知らないのだけど、たぶん、馬)はしょっちゅう。傑作だったのが、

「足下に何か動物がくっついるよ!」

……さらに、探し続けることにしましょう。




若い世代というより、子供にウケそうです。雨の日限定なのが弱みかな。Sohoのアパートでは、要らないものをドアの外や、1Fの郵便受けの下に置いておくと、欲しい人が持って行ってくれる習慣がありました。金持ちエリアだったので、結構みんな太っ腹。このブーツは、ぴったりサイズのほぼ新品が、わざわざ私のドアの外に置いてあって、びっくりしました。私も12インチのプロモ・レコードを一箱置いたことがあります。めぼしいのだけ誰かが抜いて、「えー、全部持って行ってよー」とふくれていたら、1週間後にレトロなSonyのラジカセが「お礼でーす」とばかりに、置かれていて大笑いしました。きれいに掃除して、いまだに元気に働いてもらっています。
最後まで、どのご近所さんの仕業だったのか分かりませんでした。

そうだ、ギデオン・ブーツ探しだった。



ラスタ・カラーだぞ! NYの冬は、Timberlandはオシャレ靴というより必需品。寒いもの。

…でも、まだちょっと違う気がする。ここまで読んで、

「この人は、フツーのブーツを持っていないのだろうか」

と、疑問に思った人もいるでしょう。私も、写真を撮りながら同じことを反省しました。載せなかった分もかなりカジュアル。フリーランスを10年やっているので、「きちんとした格好」を求められないんですよね。

これはいかん、と思い、「正しい大人のブーツ」をゲットすることを誓った直後に出会ったのがこちら。



Max Maraのサンプル・セールで買いました。イェーイ。ヒールの高さといい、皮の柔らかさといい、「走っても大丈夫」なブーツです。

なぜ、走らないといけないのか、って?

ダンスホールのライヴ/ダンス取材では、

「た、退散だ!」

という事態がままあるから。これで私は走ります。場合によっては、蹴るかもしれません。

ギデオン・ブーツが見つかって、良かった、良かった。

長文におつきあい頂き、ありがとうございました。

あ、リッチー・スパイスのサード・アルバムも聴き込みましょう。